眠れる森の醜女
「これが眠り姫、純白のドレスか〜」

軽い口調に

軽装ではあるが布を見る限り

身分高い者であるのは確かなようだ

「どちらの方でしょう?
それ以上近づいてはなりません」

「本当に眠ってるだけ?
こんなに透き通る肌見たことない」

付き添いのシーラと名乗る女からの

忠告を無視し

眠り姫に口付ける身なりのいい男

男の突然の奇行に止める間もなく

シーラは

口付けの後に姫から男を引き剥がすと

眠り姫の指が動いた

< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop