元カレ

夕暮れの帰り道。

2人で並んで歩いて帰った。

先輩は私の荷物を持ってくれて、相変わらず爽やかな笑顔を見せるけど、時折恥ずかしそうに笑う。

そんな先輩が大好きだった。

「安藤さん、そろそろ美紅って呼んでもいい?」

「はっ、はい。」

「よかった。俺の事も涼でいいから。」

「わかりました。」

緊張して、先輩の顔もまともに見れない。
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