幼なじみはトップのヤンキー!?
そうして目の前におかれたケーキに

目を輝かせていると…

「風宮くーん!!」

廊下からそう声が聞こえてそっちを向く。

と…

う、うわあ、綺麗な人…

そう思っていると教室に入ってきて

はる君の方に来る。

「…どうした」

「どうしたじゃないよ〜、
もうすぐ見回りの時間だよっ?」

そう言ってチラッと私に目を向けるその人。

見回りってことは、

この人はる君と同じ委員の人なのかな?

そう思ってぺこっと頭をさげると

なぜか顔をそらされた。

「…あー…」

「完全に忘れてたでしょー!
ほら、行こっ?」

そう言ってはる君の腕を引くその人。

…チクッ…

あれ…?な、なんだろこれ…

そんな私には気づかず、

はる君はするっとその腕を解いて私を見る。

「…じゃあ結乃、永井、この後も楽しんでな」

「うん、ありがと風宮君」

「い、いってらっしゃい」

咲ちゃんと私の返事にああ、と返事を返すと、

はる君は綺麗な人と並んで

教室を出て行った。
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