幼なじみはトップのヤンキー!?
「…あれ絶対風宮君狙いね〜…」

「え?」

「あ、ううん、なんでも。
ほら、ケーキ食べよ?」

「あ、うんっ!!」

咲ちゃんにそう言って、さっそくケーキを一口。

…!!!

「美味しいっ!」

「よかったね〜」

「うんっ!」

そう言ってまた一口。

うわあ、ほんとに美味しい!!

はる君にもオススメしたいな〜!

…あ、でもはる君見回り忙しいって言ってたな…

…ずっとあの綺麗な人と一緒なのかな…

そう考えるとまたなんだか胸がチクっとして、つい俯いてしまう。

なんだろう、この気持ち…

咲ちゃんはそんな私の様子になにも言わず、

静かに微笑みながら紅茶を一口飲んだ。

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