幼なじみはトップのヤンキー!?
「あれ?結乃、今日はいちごミルク飲まないの?」

昼休み、咲ちゃんにそう言われてこくっと頷く。

「今日は飲まないの」

「…?ふ〜ん…?」

咲ちゃんはそう言うと

自分のコーヒーを一口飲む。

「…ねえ咲ちゃん」

「うん?」

「…私って子供っぽい?」

不意にそう呟くと

咲ちゃんは怪訝そうな表情で私を見る。

「どうしたの?結乃」

「…うぅ〜…自分でもよくわからないぃ…」

そう言って頭を抱えると

咲ちゃんは少し考えてから

ピンっとなにかを思いついたように私を見る。

「"はる君"と一緒にいた人のこと気にしてるんでしょ」

「……」

…図星。

さすが咲ちゃん…

そんな私を見て咲ちゃんはため息をつく。

「あのねえ結乃…
結乃は結乃のままでいいんだから…ってこれ、
"はる君"がトップって知った時も言った気するんだけど…」

咲ちゃんの言葉にパッと顔をあげる。

「で、でもでもっ、
はる君もああいう大人っぽい人との方が付き合いやすいだろうし…」

「だーかーら〜…
はぁ〜…もーこの子はほんっと鈍感ねぇ…」

< 160 / 270 >

この作品をシェア

pagetop