幼なじみはトップのヤンキー!?
そう思って目をそらした時、

私の視界の端であの綺麗な人が私を見て…

というより睨んでいることに気づいた。

…?

「あの、こ、こんにちは」

「…こんにちは」

その人はそう言うと

はる君に笑いかける。

「じゃあ悠真君っ、また明日っ」

「…ああ」

それだけ言うと

校門をくぐっていってしまった。

「…こえぇ〜…」

「え?」

「いや、なーんにも?」

春樹君はそう言うと

はる君と私に片手を上げる。

「じゃ、また明日な悠真。結乃ちゃんもバイバイっ」

「う、うんっ!またねっ」

私の返事に春樹君はニカッと笑うと、

そのまま去って行ってしまった。
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