幼なじみはトップのヤンキー!?
悠真side

「…じゃあな」

「…うん。バイバイ」

そう言うと振り返らずに

家に入って行ってしまった結乃。

…なんとなく、機嫌悪かったな。

そう思いつつ自分の家に入っていく。

「あ、お兄ちゃん、おかえりっ」

「ああ」

真奈にそう返事を返して家に上がる。

「あら悠真、おかえり。
結乃ちゃんのところに差し入れ持って行ってくれない?」

……早速か。

母さんの言葉に眉を寄せても

そしらぬふりをされる。

「はい、よろしくっ」

「…行ってくる」

俺はそう言うと

鞄だけを部屋に置いて再び家を出た。
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