幼なじみはトップのヤンキー!?
「…へえ。会ってない」

不意に言ったはる君の言葉に顔をあげる。

「え?」

「…昼はずっと喧嘩してたからな…」

「あ…そ、そう…」

あれ…私、なんでこんなにほっとしてるんだろ…?

「…それよりどうした。やっぱりまだ体調悪いか?」

「う、ううんっ、そうじゃないの!
そうじゃなくてねっ…」

そうじゃなくて…なんだろう…?

なんなんだろ…?このぐるぐる渦巻く気持ち…

「…まあでも、元気ならいい」

「う、うん!もうすっかりだよっ!」

「…そうか」

そう言って再びフッと優しく笑うはる君に、

同じく再びドキッとして、

それからママが帰ってくるまでの間も

なんだかドキドキする時間を過ごした。
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