幼なじみはトップのヤンキー!?
…高代も更生したしな。

それともまたトップ狙って近づいてるんじゃないだろうな…

一瞬そう考えたものの、

すぐにその考えを消す。

いや、そんなことより…

さっきの結乃を思い出すとやはり胸が激しく痛む。

…なんで泣いた?

俺の想いには気づかないまま、

高代の隣で笑っていればいいだろ。

手に入らないってことはずっと前からわかってる。

だからせめて笑っていれば。

あいつの隣にいるのが俺じゃなくても、

笑顔を見守れるならそれでいい。

なのに…

再びカーテンの向こうに視線を送る。

…なんで、泣いた…

俺は一度目を伏せたあと、

カーテンから目を背けた。
< 230 / 270 >

この作品をシェア

pagetop