幼なじみはトップのヤンキー！？

そう聞き返した私に不機嫌そうな声が返ってくる。

『…なんかあったから電話したんでしょ。
こんな夜中に。
ってか君さ、メールするって言ったよね？
なんで電話してるわけ？』

うっ…

「ご、ごめん…」

『…はぁ…まあいいけど。
で、早く言ってよ。
なんで電話してきたの？』

その問いかけの中に

少しだけ心配そうな声色を感じつつ、

ゆっくりと口を開く。

「……あのね、さっき…
朔君に言った通りにはる君に聞きに行ったの」

『……』

「そしたら…そしたらねっ…」

喋っているうちに涙声になって、

ついにはしゃくりあげながら喋る。

「っ…ひくっ…朔君が私を慰めてくれたとき、はる君が見てたらしくてねっ…
好きな人できてよかったなってっ…
私が誰を好きでもいいの？って聞いてもっ…全然っ…」

そう言ってしゃくりあげていると、

電話の向こうから

大きなため息が聞こえる。

『……随分すごいことになってるね』

「っ…ひくっ…」

『……それで？結乃はどうしたいの？
…っていうか、どうしなきゃいけないと思ってるの？』

静かにそう聞く朔君に

涙を拭ってから答える。