幼なじみはトップのヤンキー!?
すう…と息を吸ってから

黒瀬を見据える。

「…場所は」

「お、話早くて助かるわ。
女攫(さら)ったら白石さんの"遊び場"行き。
河川敷の潰れた工場裏の倉庫」

「………へえ。
楽しそう」

「だろ?……ぐっ……!?!?!?」

ニヤッと笑ったそいつに回し蹴りを食らわし、

みぞおちにヒット。

「っ…てめぇ、高代…!!」

雑魚の拳をヒラリと避けて

そいつの顔面に拳を沈める。

バキィイイイイイイ!!

「ぐあぁあ…!!」

そう叫んだそいつを一瞥して

倒れた黒瀬を見下ろした。

「…あの子に手ェ出したらただじゃおかない。
僕も、風宮も」

< 240 / 270 >

この作品をシェア

pagetop