幼なじみはトップのヤンキー!?
そう言うと黒瀬は、はっと鼻で笑う。

「…俺らじゃお前には勝てねぇかもしれねぇ。
けど白石さんは…違うからな」

黒瀬はそう言うと雑魚と一緒に立ち上がって逃げていき、

僕はただはぁ…とため息をつく。

…面倒なことに巻き込まれたな、

しかもまたあの子のせいで。

…まあでも…

さっきのやつらを殴った手をパッパと払う。

……伝えておくかな、風宮に。

あの子のためだから。

僕は再び浮かんだあの子の笑顔を胸に、

いつも風宮がいる屋上へと向かった。
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