幼なじみはトップのヤンキー!?
キィ…バタンっ…

屋上にいるイケメンって…ベタな奴。

そんなことを思いながら風宮に近づいていく。

「……風宮」

「………なんの用だ。また喧嘩売りに来たのか?」

……うっざ。

こんなやつに教える義理、

ほんとはまったく、全然、1パーセントもないってのにさ…

「…君、黒瀬って知ってる?」

「…前に喧嘩売ってきた雑魚か。
それが?」

そう言って挑発的な視線を送る風宮に再びイラッとしつつ、

仕方なく口を開く。

「…そいつから聞いた話。
あの子…結乃が危ないよ」

「……結乃が?」

結乃、という言葉を出した途端目の色が変わった風宮に、

ただ呆れてため息をつく。

「…説明しろ」

「…なに、僕が絡んでるとか思ってる?」

「…疑わない理由はないだろ。
結乃もお前に心許してるみたいだからな。
…そこにつけ込む気か?」
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