幼なじみはトップのヤンキー!?
そう言ってガンつける風宮に再びため息。

「……僕はね、もうあの子に危害加えるようなことしないよ。
昨日だって、君見てたんでしょ?」

少しの余裕を持ちたくて、

今度は僕から挑発的な態度に出る。

「…お前…「あーあ。めんどくさ。
今はそんなのどうでもいいんだよね」

そう言った僕に、いきなり胸ぐらをつかむ風宮。

「…痛いんだけど」

「…本当のこと言え。
お前また結乃を騙してんのか?トップの座狙って結乃利用してるのか」

そう言ってギリっと胸ぐらをつかむ手に力を入れる。

「……最後まで聞いてよ。
今はそんなこと話してる余裕ない」

「っ…てめぇ…「…付き合ってるわけないでしょ。騙してもない、トップ狙ってもない。
ただ純粋に…」

少しの間言葉を止めて、風宮を見やる。

「…あの子の笑顔が見たいだけだ」

< 243 / 270 >

この作品をシェア

pagetop