幼なじみはトップのヤンキー!?
それだけ言うと、

風宮は息をついたあとパッと手を離す。

「…今は休戦させて。
あの子のこと守らなきゃなんないから」

「…詳しく聞かせてくれ」

「初めからそう言えばいいのに」

「…あ?」

そう言った風宮に肩をすくめて

さっきあったことを全て話す。

「…場所は河川敷の壊れた工場裏の倉庫。
放課後にあの子をさらって連れてくって言ってた」

その言葉に風宮が

ピクリと眉を動かすのがわかった。

「…命令したのは3年の白石。
ずっとトップだったから君に逆恨みしてるみたいだね」

そう話すと風宮ははぁ…と溜息。

「…くだらないな…
まあとにかくわかった」

「うん」
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