幼なじみはトップのヤンキー!?
「…ん」

「ありがと…」

そう言ってジュースを受け取り、

一方で正面に座ったはる君が

コーヒーを飲んでいるのを見て

少しジュースを見つめる。

「どうした、ぼんやりして」

「…私もコーヒー飲めた方がいい?」

「またそれか…」

はる君はそう言ってマグカップを置き、

手を伸ばして私の頭を撫でる。

「ふふっ…なんかくすぐったいっ…」

そう言ってクスクス笑うと、

はる君も私に微笑んでぽんぽん、と撫でる。

「…お前はそのままでいい。
子供っぽいって思っててもそのままでいいし、
甘えたかったら甘えればいい。
…そのための俺だろ」

そう言って端正な顔で私を見つめるはる君に、

急に顔が真っ赤になっていく。
< 266 / 270 >

この作品をシェア

pagetop