幼なじみはトップのヤンキー!?
悠真side

「いやぁ〜、怯えられたなぁ〜」

春樹の言葉にため息をついて

リビングから自分のグラスを取り、階段を上がる。

「ってか結乃ちゃんかわいくね?」

「…名前呼びするな」

春樹にそう言って睨むと

こえーよこえーよ、と連発される。

そんな晴樹から目をそらして、

俺は階段の最後の一段を上った。

坂城結乃。

彼女は俺の幼なじみで、同時に…

…俺の好きな奴。

いつもは決して口にしないどころか

こんな表現を使ったことがないが…

…元々美少女なうえにあのふわふわした感じがたまらなく可愛い、

といつも思う。

それとか必死に俺の学校に来ようとするところとか、まあ色々と。

ただ、俺は告白はしないし学校には絶対来させない。

なぜなら…
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