幼なじみはトップのヤンキー!?
「トップが聞いてあきれるな〜。
態度違いすぎ、優しすぎ、甘すぎ…
…鳥肌たったわ」

「………」

春樹の言葉に返す言葉もなく部屋のドアを開けた。

そう、俺は学校で"トップ"という立場にある。

元々は結乃を狙おうとして

手始めに俺を片付けようとか

思った奴らに勝ったのが始まりだった。

それから名の知れた進学校にも関わらず

次々と喧嘩を売られ、

同じく次々と倒していると

いつの間にかトップという地位に立っていた。

だからって学校をサボったり

タバコを吸ったりとかは一切ないが、

みんなから恐れられているのは確かだ。

そして…

チラッと窓に目をやって、

明かりのついている向かいの部屋を見る。

…そんなだから、結乃には絶対俺の高校に来てほしくない。

注目の的だろうし、結乃には…

…全くそんな気がないのに

恋人だとかそういう風に誤解されても困る。

まあ大半のやつらが結乃の存在を知っていて、

俺の喧嘩の動機から恋人同士だとか噂されてるけど。
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