幼なじみはトップのヤンキー!?
ただ…

「…なんか会わせたくなかっただけだ」

「変な奴だな〜独占欲?」

独占欲…?

「だってお前、俺が結乃ちゃんと仲良くなったらいやだろ?
二人で出かけたりとかしたら寒気するんじゃね?」

「…ああ、虫唾(むしず)が走る」

「うわ〜、俺の表現上回ったよ」

春樹はそう言って肩をすくめる。

「…ま、いーけどさ。
じゃあこれからも結乃ちゃんがお前がトップってこと気づきませんよーに!」

そう言って春樹は俺のグラスと乾杯した。

カチーンという涼しい音が、妙に耳に残った。
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