幼なじみはトップのヤンキー!?
救急箱を持ってリビングに飛んで帰る。

「はる君、座って!」

「だから…「ばいきん入っちゃうでしょ!?」

そう言うと諦めたみたいにため息をついて

ソファに座ったはる君の隣に

私も座る。

「ちょ、ちょっと痛いからね?」

「…ああ」

はる君の返事を聞いて

恐る恐る消毒していく。

「…こ、この傷って…け、喧嘩したの…?」

微かに震える声でそう言いながら、

消毒を続ける。

「……ああ」

はる君は私とは一切目を合わさずに返事を返した。

「…そ、そうなんだ…」

そう言いながら手が震えてくるのがわかる。

だ、ダメだよ私っ…!

咲ちゃんが言ってたじゃない!

"はる君"は"はる君"なんだよっ…

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