幼なじみはトップのヤンキー!?
そう思いながらガーゼを当てると、

不意に傷に強く当ててしまって、

はる君が一瞬眉を寄せたのを見てビクッとしてしまう。

「ご、ごめんね…」

そう言って再び震えながらガーゼを当てると、

その手をパシっと掴まれた。

「え…?」

混乱しているとはる君はゆっくり私の手を下ろす。

「…無理するな」

無…理…?

「…怖いんだろ、俺が。
…当然だから、無理するな」

はる君はそう言うとソファから立ち上がって行ってしまう。

っ…違うっ、はる君っ…!

「違うっ…!」

そう言って立ってはる君の腕を掴む。

「っ…結乃っ…?」

明らかに動揺しているはる君の声。

でも…

「はる君っ…ごめん、私っ…
あのね、違うの…怖いけど、でもっ…!」
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