幼なじみはトップのヤンキー!?
「…だってはる君、私が泊まるの嫌なんでしょう?」

そう言ってブチっと糸をちぎると、

はる君はため息をついてその糸を私の手から取ってゴミ箱に捨てる。

「…これだから無防備は…」

「え?」

「…いや。
…そういえば…」

はる君はふとこっちをじ〜っと見る。

な、なに…?

「…お前、昨日俺の学校来たとき…
…ナンパとかされなかったか?」

その言葉に首を傾げる。

ナンパ…?

ええっと…

「ナンパはされてないけど、
何人かの男の子に囲まれて天使って言われたよ。
…天使だって。信じられる?」

そう言って顔をしかめると再びため息をつくはる君。

「…それがナンパだ」

「そうなの!?」

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