幼なじみはトップのヤンキー!?
「わっ…!?」

「…君、名前は?」

不意に低い声で囁かれてビクッとする。

「え…と…」

「学年は?多分一年だよね?
向こうの女子校の制服でしょ?それ」

「あ、は、はい、一年です」

「へえ…で、名前は?」

え、えぇっとぉ…

少し俯いて目を左右にせわしなく動かす。

こ、この美少年さん…なんでずっと手離してくれないのかな…

そう思ってそろそろ困り始めていた時…

「……結乃?」

不意に声が聞こえて振り返ると…

「あっ…はる君っ…!」

そう言ってその人の手を振り払って

はる君の元に走り寄る。
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