幼なじみはトップのヤンキー!?
「どこ行こっかな。
結乃ちゃんはどこがいい?」

そう言って顔を覗き込まれてう〜ん、と考える。

「……………あ!
最近できたアイスクリーム屋さんがあるんだけど、そこ行かない?」

ちょうど行ってみたかったんだよね〜!

「アイスクリーム?
へえ、いいね」

「うんっ!!さあ、行こうー!」

私はそう言って、今度は逆に朔君を引っ張って行く。

「ちょ、はっや…
って、結乃ちゃん、そういえば君、鞄とか忘れてない?」

そう言われてピタッと止まる。

……そういえば…手ぶら…

「……家に忘れてきちゃった…」

アイスは断念か……

ショボ〜ン…としていると、

朔君はフッと笑って私の手を優しく包み込む。

「いいよ、今日は奢るから」

「え…えぇ!?それはダメだよっ!」

昨日会ったばっかりの人に奢ってもらうなんて…!
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