幼なじみはトップのヤンキー!?
「いいからさ」

「で、でもっ…」

そう言って悪いよ、という意味も込めて

ぶんぶん首を横に振ると、

朔君は少しの間考える仕草をして

ピンっと閃いたように私に笑顔を見せる。

「…じゃ、今日奢るから今度一緒にデートしてくれない?」

「デート…?」

デート……

…デート!?!?

「わ、私とっ!?」

「うん、君と」

「はる君じゃなくてっ!?」

「…なんで風宮悠真とデートしなきゃなんないわけ?」

朔君はそう言ってため息をついてから私を見る。

「…で、返事は?デートに行ってくれるかくれないか」

そう言ってからじっと見つめられて、

なんだかだんだん頰が熱くなってくる。

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