幼なじみはトップのヤンキー!?
アイスを食べ終えて朔君との別れ際。

名残惜しそうに私を見つめる朔君ににっこりと微笑む。

「朔君っ、今日はありがとうっ!」

「うん、楽しかったね」

「うんっ!
じゃあ、またメールするね?」

そう言って去って行こうとする朔君に、

パシっと腕を掴まれる。

「結乃ちゃん」

「は、はいっ?」

そう言って振り返ると、

唇に人差し指を当てて

なんだか色っぽい仕草をする朔君。

「…今日のこと、風宮悠真には秘密ね?」

「え…?」

はる君には…秘密…?

「…いいよね?」

「……」

はる君に、秘密…

あ、でもそりゃそうかもっ…

だって2人、仲悪いもんね…!

知られちゃマズイこととかやっぱりあるだろうし…!

「うんっ、わかった!」

「ありがと。じゃあまたね」

朔君はそう言うと笑顔で去っていき、

私も笑顔で手を振ってその場を後にした。
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