ここで、足踏み。
バイト先にて。
まただ。
アイツと彼女が笑っている。
昼下がり、客もまばらなファミレスのティータイム。
いくら暇な時間帯とは言え、バイト中でしょ。
暇なら暇なりに、やることがあるはずなのに。
彼女は右手でアイツの腕に触って、楽しそうに笑っている。
アイツは鼻の下を伸ばしてニヤニヤしている。
それは私に見せつけてるつもり?
ハイハイ。
言われなくてもわかってますよ。
私とアイツは、もう終わったの。
たとえアイツが、今までにないくらい好きだった相手でも。
アイツの『他に好きな子が出来た』の一言で終わった恋なんて、今更取り戻したいとは思わない。
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