ここで、足踏み。
「ねぇ、聞いてるの?」

彼女がアイツの腕を掴んで体を揺する。

「あっ、うん…。」

アイツは視線を泳がせて、曖昧な返事をした。


気になる?

彼女がいるくせに。

私よりも彼女が好きなんでしょ?



私は絶対に、ここをやめない。

二人の恋が終わるのを、この目で見届けてやるんだから。

そうしたら、私もここで新しい恋人と、アイツの前で楽しそうに笑ってやるんだ。




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