君までの距離
あまりにも運命的な出会いをしたアタシは、晩御飯に選んだレストランで勢いこんで遥香に事のいきさつを語りまくった。
届いたパスタを上品に口に運びながら、遥香は大人しく聞いてくれた。
やっとアタシが一息ついてグラスの水を口にすると、思慮深く考えながら口を開いた。
「次の約束はしたの…?」
「約束?」
きょとんとアタシも聞き返してしまう。
「次は…いつ会えるの」
頭をガツンと割られたかのような衝撃がアタシを襲う。
「…わからない」