君までの距離

「倉持さんとは、ドラマの共演者としてのお付き合いしかありません。たまたま次のシーンの出番までの待ち時間に食事をご一緒しただけです」


はっきりとした口調で、しっかりと記者を見据えて話をしている


「倉持さんサイドは、よいお友達とのコメントを寄せていますが、そのことについて何かありますか?」

「こちらも友達という事で問題ありません」



確かに食事しただけの写真なら、それ以上のことはなかったのかもしれない。

恋愛関係にあるという決定的な写真ではない…

それでも、もやもやとしたものが胸でくすぶっている。

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