君までの距離

「……おかしくないですか。芸能人が好きだとか。気になって話を聞きに来ちゃうとか……」



店長は、優しい笑い顔のまま頭を振る。



「それが惚れてるってことさ。全然可笑しかないね。未也ちゃんは、裕也を一人の人間として好いてくれてるんだろ。芸能人とかって肩書でなくさ



だからね、俺は嬉しいんだよ。裕也をそんなふうに想ってくれる子がいるなんてねぇ」



アタシは嬉しくて、涙がにじんできた。

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