過ぎ去りし時
平和な一時
『ぶ~~ん』っという音とともに目覚めた。隣で友達が車のゲームをやっている音だ。
俺の部屋は6畳の洋室だった。昔は兄貴と住んでいたが、兄貴が就職の関係で家をでてからは俺が一人で使っている。朝起きたら友達が自由に出入りするような気軽な一軒家だった。そのせいか、友達に会わない日がないぐらい友達には不自由のない生活をおくっていた。俺は夜カラオケのバイトをしながら朝、車の免許をとりにいってた。そのカラオケの仕事は俺が求人を見て友達に勧めた所なのだが、俺が仕事を探してると今度は、その友達が、そこを紹介してくれた。だいぶ顔が利くようになってたみたいだ。夜のカラオケ店は親友もいるし、楽しい仲間もいるし、できる事なら、ずっと続けたいと思った。そんな充実した生活でも人間欲がでるもの。しかも、今までほとんど彼女がいなかったせいか、彼女が無償に欲しくなる。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop