カテキョ。
あたしはその日以来、日を追うごとに先生を想う気持ちが、崩れていっているのを感じていた。
先生を好きなのには間違いはなかった。
好きだからこそ、ヤキモチを焼いたり、疑ってみたり、独占したくなる。
付き合ってもない、彼女でもないのに嫉妬ばかりした。
先生に夢中で、冷静になれず、客観的になれない自分がいた。
先生に出逢う前はは毎日のようにしていたリストカットが、先生を好きになってしなくなっていた。
あの日からのあたしは、先生にヤキモチを焼き、疑い、またリストカットが始まってしまった。
先生の言葉は、あたしのモチベーションのためなのではないか。
先生は受験が終わるまで待っていてくれないのかもしれない。
あたしを諦めさせるため、時間を稼いでいるのではないか?
あたしのヤキモチという心の闇のせいで純粋に先生を想うことができなくなっていた。