カテキョ。
あたしは家に帰って、棚の奥からヒロアキからプレゼントしてもらったブレスレットを取り出していた。
ヒロアキは交通事故でなくなった前の彼女ではなく、あたしにブレスレットをくれた。
それはヒロアキがリストカットの後をずっと気にしていたからだった。
ヒロアキはいつもあたしに言っていた。
「今はいいけど、20歳過ぎると跡残るぞ。」
ブレスレットはヒロアキが、あたしにくれた宝物だった。
ヒロアキの思いとショウヘイの思いに気付いたあたしはそれから、二度とリスカはしなくなった。
いつもあたしの左手首にあるブレスレットはショウヘイに貰ったキラキラしたかわいいものではなく、緑色の薄汚れた男性用のヒロアキにプレゼントされたブレスレットだった。
このブレスレットがあたしの先生に対する想いへの障害となっていることに、その時はまだ気付いてはいなかった。
ヒロアキは交通事故でなくなった前の彼女ではなく、あたしにブレスレットをくれた。
それはヒロアキがリストカットの後をずっと気にしていたからだった。
ヒロアキはいつもあたしに言っていた。
「今はいいけど、20歳過ぎると跡残るぞ。」
ブレスレットはヒロアキが、あたしにくれた宝物だった。
ヒロアキの思いとショウヘイの思いに気付いたあたしはそれから、二度とリスカはしなくなった。
いつもあたしの左手首にあるブレスレットはショウヘイに貰ったキラキラしたかわいいものではなく、緑色の薄汚れた男性用のヒロアキにプレゼントされたブレスレットだった。
このブレスレットがあたしの先生に対する想いへの障害となっていることに、その時はまだ気付いてはいなかった。