カテキョ。
季節はそろそろ寒くなってきた11月末を迎えていた。
先生とさようならをして1ヶ月が経っていた。
ショウヘイからの連絡を着信拒否をして初めての週末を迎えていた。
その日は、ショウヘイからの電話もメールも拒否していたから安心してぐっすり眠ることができ、いつもより遅く起きてテレビを見ながら、トーストを食べた。
あたしは、お昼を過ぎても何もせず、自分の部屋でゴロゴロしていた。
急にあたしの横で携帯電話が鳴った。着信は“公衆電話”と書いてあった。
少し怖くなった。
間違い電話なのかも知れないと思い、鳴っている携帯に出なかった。
しばらくすると電話が切れた。
夜に一人でいる時だったら、もっと怖かっただろうなぁ、なんて考えていたら、また“公衆電話”からの着信を知らせる携帯電話のバイブレーションが鳴った。