カテキョ。
4月になって少しだけあたしとショウヘイの関係は変化していた。
ショウヘイは公務員となり、社会人となった。
周りは大学卒の同期ばかりで研修も山積みのようだったし、同期の人たちに乗り遅れないようにと仕事に必死だった。
一方のあたしはといえば、専門学校に入学して1週間が経ち、新入生歓迎会やイベントばかりで夜な夜な出歩く日々が続いた。
ショウヘイとの関係に疲れていたあたしは、毎日夜遅くまで遊んでいた。
ほんの1週間位の期間だったけれど、ショウヘイとあたしとの間に少しずつ距離が出来ているのがわかった。
それはショウヘイも敏感に感じていたようで、ショウヘイはやきもちをやいた。