カテキョ。
それから友達4人とアイスを食べにお店に入った。


「ねぇねぇ、知佳ぁ。さっきの誰だったの?」

「男の方、結構格好よかったね。」

「どっちも知り合い?」

なんて話にあたしはニコニコして聞きながら、心ここにはあらずという感じで適当に相槌を打っていた。


みんなあたしが先生のこと好きだったなんて知らない。

ニコニコして話を聞きながら、あたしの心の中は、ものすごく混乱していた。

自分があの時、自ら先生にさようならしたこと後悔した。

相手がサキだということに嫉妬した。

ただただ、隣に居たのがあたしではないことがものすごく悲しかった。

あたしの心は現実を受け入れきれずに納得していなかった。

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