カテキョ。
もう先生とゲームセンターでさようならをした日から3年以上もの月日が経っていた。


あたしは21歳、先生は26歳になっていた。

先生とはあの日以来、久しぶりに会話する。

何を話せばいいんだろうかと色んなことを考えながら、飛行機を眺めていた。


そういえば先生も、もう就職していて社会人だ。

大学生の頃、あたしの家に家庭教師のバイトに来る先生は、いつも遅刻ばっかりしていた。

そんなことを思い返して時計を見ると、まだ待ち合わせの時間より少し早かった。


< 258 / 339 >

この作品をシェア

pagetop