カテキョ。
「実は俺、久しぶりの休み。」
「あたしなんかと会っていてよかったんですか?」
先生の言葉にその言葉以外見つからなかった。
「俺も、知佳もお互い忙しいみたいだから。」
先生はそういってクスクス笑った。
「知佳は、変わったな。雰囲気とか……。」
ふと真面目な顔して先生に言われた。
「綺麗になったってことですか?」
あたしはその雰囲気に耐える自信がなくて、笑いながら冗談のように答えた。
それでも先生は真面目な顔をして
「綺麗になったかといえば、もちろん綺麗になっているよ。」
恥ずかしくて、照れくさくて、私は俯いた。
「でも、そうではなくて、人間的に成長したんだなって感じる。何か余裕がある感じがするよ。前は生きることに必死な感じがしたからな。それに幸せそうに笑っている。」