カテキョ。
 取材は無事に終わり、先生たちは帰って行った。


あたしは心の中が抜け殻のようになってしまっていた。

「恋ですか?」

あまりにも分かりやすい顔をしていたようで、オオイシ君がいつものようにあたしをからかった。

「結構、イケメンでしたね。どっちも。 」

そう言っていうオオイシ君に、あたしは素直に頷くとオオイシ君はさらに笑った。


いつもなら強がってみたり、冗談で返事することも多かったけれど、そんな気分にはなれなかった。
 
< 308 / 339 >

この作品をシェア

pagetop