カテキョ。
8月14日、付き合ってもうすぐ3カ月になろうとしていた。

あたしは、陽のマンションを合鍵で出入りするようになり早1ヶ月が経とうとしていた。

相変わらず陽は仕事が忙しいようで帰ってこない日もあった。


14日はあたしも会議の議事録を書くために職場で残業していた。

それでも急いで陽のマンションに帰って、料理を始めた。

明日は陽の32歳の誕生日だったから、15日は有給休暇をとっていた。

今回の誕生日は、誰よりも1番にお祝いをしたかった。


子供の様だけれどあの時のように、誰かに先を越されることなんて嫌だった。


ケーキを作ってリビングで待っていたけれど、日付が変わっても帰ってこない陽を待ちくびれたあたしは、いつの間にかそのままソファーで横になって眠ってしまった。


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