カテキョ。
ヒロアキの死から、あたしには空虚感だけが残り、夜な夜な涙を流した。
そして自分を責めることしか出来なかった。
どうしてあの日に限って、
「飲み会に行っていいよ」
なんて言ったんだろう。
途中で電話やメールすれば何か変わったかもしれないと自分の行動も言動も思い出しては悔やんだ。
学校の授業なんて全く頭に入ってこなかったから、成績も担任の先生が心配するくらい急落した。
ヒロアキと付き合いはじめて止まっていたリストカットは毎晩の日課のようになっていた。
いつの間にかまた体中傷だらけになっていた。
ヒロアキのことを誰にも話していなかったから、ヒロアキがいなくなったことも誰にも話さなかった。