カテキョ。
あの頃、自分を責めて、自分を傷つけていた。
本気で死にたいと思う日もあった。
でもあたしが本気で死ななかったのは、ヒロアキがなくなった日の帰りに同僚の彼が家まで車で送ってくれた。
車内はずっと2人で無言だったけれど車から降りるとき、彼が言ってくれた言葉があった。
それが、あの頃のあたしの心を支えていてくれた。
「ヒロは自殺だと、俺は思ってる。知佳ちゃんは自分責めたらいけないよ。ヒロはそれを望んでないって分かるでしょ?責める位だったら、行動で……。ヒロが空からみて喜ぶような行動をしなきゃだめだよ」
彼はあたしの眼をみて真剣に言ってくれた。
あの日から彼の言葉がいつも心に響いていた。