カテキョ。
進路を変更した時には、もう十一月になろうとしていた。
ヒロアキがいなくなってから1カ月以上が経って、不幸のどん底から這い上がろうと必死にもがいていた。
ただ次の恋愛をすることなんてもう一生できないと思っていた。
けれどあたしはヒロアキの死から孤独にさいなまれていた。
結局、また始まったのは出会い系サイトでのメル友捜しだった。
会ったらすぐに身体を重ねることが多くなっていた。
付き合うとか付き合わないとかいう恋愛ゲームの駆け引きには、全く興味はなかった。孤独を埋めるためのメル友と淋しさを満たして、相手の欲求を受け入れるためだけに身体を重ねていた。
学校や家庭ではヘラヘラ笑いながら、一方ではそんな生活が続いていた。
そして、その生活の中で、あたしはヒロアキの死を受け入れ始めていた。