芹沢くんの秘密。
星空と青春。
あれから、無事萌と宇にも合流して、集合時間にもどうにか間に合った。
少しだけ、芹沢くんのことが気になるけど。
いつもは『じゃあね』とか言ってくれるのにな。
あの素っ気ない感じが好きなんだけどな。
そんなこんなで、一行を乗せたバスは宿泊先のホテルへと到着。
海沿いの、すごく綺麗なホテルで、これまたみんな大興奮。もちろんわたしも。
部屋はわたしと萌で二人部屋。
萌は夜更かしは絶対にしたくないらしく、10時には眠りにつくそうだ。
ということで夜ご飯のバイキングのあとは、萌は疲れもあったのかさっさとお風呂に入って直ぐさまベッドへと直行してしまった。
上の階や隣の部屋からは、馬鹿騒ぎする声が聴こえる。
わたしも早く寝るタイプだけど、合宿気分を味わいたかったのでもう少し起きてることにした。
「喉乾いたな〜、ジュースでも買いに行こっと!」
わたしは萌を起こさないようにそろっと部屋を出た。
(自販機、自販機〜っと、あった!)
自販機とベンチのある休憩スペースを見つけたわたしは、誰もいないししばらくそこで居座ることにした。