芹沢くんの秘密。
「おーーい!スイカ割りしようぜ!」
「イエーーーイ!!!!」
そして海です。
水着です。
水着着るんだから、バーベキューは控えめに…
なんてことはわたしには無理でした。
がんばってお腹引っ込めてます。
「いいなぁ〜萌はナイスバディでさ〜」
萌は手足が長くて細くて、お腹もめっちゃくびれてるのに、なぜか胸が大きいのだ。
ちんちくりんなわたしは正直萌のとなりを歩きたくない。
「あんただって、あんだけ食べてる割に細っこいじゃない。…胸はないけど。」
「その最後の一言にわたしがどれだけ傷つくか知ってますかー!?」
萌は黒のビキニ。それに対して、わたしは白のレースのビキニだった。
なるべく体型が隠れるように、フリルが多めでスカートタイプになっている。
「…それより。宗介、あんたのことガン見してたわよ。絶対気があるんだわ、あんたに」
「いや、たぶん難癖つけようと思って見てただけだと思うけど。てゆーかそんなこと言うなら宇だって絶対萌のこと好きだと思うよ?」
宗介がわたしのこと…?
ないないない!!!
「あたしは一ノ瀬先輩が見てくれたら、それでいーの!」
はあ…。
今日も報われない男、横上宇…。