ハートをはんぶんこ。 ~時にすれ違うハートの行方~
メールがばれた後の海斗との電話。
『どうしよう?離婚してから海斗と再婚したかったのに』

『それよりそっちは大丈夫なの?』

『何とかごまかしたけどどうだろう?』

『しばらく逢えないのかな?』

『そんなの耐えられない(涙)』

こんな会話を繰り返して電話を切ると寝室のドアに向こうに旦那が立っていた。
そう、電話を聞かれてしまったのだ。

『離婚って何?そんなところまで話が進んでるの?』

いつもはおとなしい旦那も今日は強気。

『ごめん、別れて欲しい』

『家のローンは?子供は?俺は別れる気ないよ』

とりあえず、離婚は保留に。
あたしは旦那に今までの不満を吐き出した。

あたしが妊娠したときに、つわりで気持ち悪くて…
背中さすって欲しいって言ったら
『もらいゲロするから無理』
って言ってサッカーをみてたこと。
誰の子供だ!!
その後、離婚騒ぎになったんだよ。

廊下で倒れてたあたしに『何寝てるの?』と言って気にも留めてくれなかったこと。

インフルエンザを自分がもらってきて
子供が42度の熱を出して病院に運んで、
そのままあたしも同じようにインフルエンザになって
自分は37度程度で寝込んでたくせにあたしが40度近い熱があっても何もしてくれなかった。
夜中にまだ乳飲み子だった息子にミルクさえ作って飲ませてくれなかった。
結局、あたしがあげるから息子もインフルエンザに。
ご飯も作れず、洗濯物も畳めないのに、何もしてくれない。
実家の母と父が来てくれて家事を手伝ってくれたら母と父もインフルエンザに。
それなのに毎日残業で帰ってこなくて。
何の言葉もなかった。
当たり前のようにご飯食べてた。

書いたら書き足りないくらいいっぱい旦那に言った。

旦那も反省したのか…
『悪いところは全部直すから別れないで』と言ってきた。

しばらく様子を見ることになった。
海斗にも時間は必要だったと思うし。
いきなりあたしが離婚して海斗は本当にあたしと子供と生活できるのか考えなくちゃいけない。
< 14 / 22 >

この作品をシェア

pagetop