チャラ男くんの忠実なる犬
手を止めた欄は、
静かにキラくんに近づいた。


そして…



「キラ、いい加減にしろ。」


少し強い口調で言った。


すると目を潤ませて
今にも泣きそうにした。


「欄。嫌い!!」


そのまま逃亡しようとしたキラくんを欄は捕まえた。


「オモチャ、痛いって言ってんぞ。」


「いたい??」


「ああ。
投げたらオモチャだって痛いんだ。
ちゃんと大事に使ってあげねえと、キラのとこからいなくなるぞ。」


「オモチャかわいそう。」


「そうだな。
ほら、オモチャ拾って
ごめんね。言ってこい。」


欄が言うと、キラくんは
素直にオモチャを拾った。


欄、凄い。


うちに来たときさくらの扱いが慣れてたのは、
キラくんがいるからかな。


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