チャラ男くんの忠実なる犬
しばらく並んで、
やっと私達の順番が来た。

カランカラン。


「じゃ、同時に言うか。」

「うん。」


「「せーの!!」」


「来年も華が笑ってすごせますように。」
「来年も欄が笑ってすごせますように。」



同じ…


「同じだ!!すっげえ。」


全く同じだった。


「俺ねえ、華が笑った顔が一番好きなんだよ。
初めて会った時、酔っぱらいだったけどすっげえくしゃって笑った顔したんだよ。
こっちも笑えてくるくらい。
だから華が笑って過ごせたら、俺も幸せだなって。」


「同じ。」


なんか嬉しいな。



全部おんなじ。



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