チャラ男くんの忠実なる犬
放課後。


麗奈は、バイトがあって
先に帰った。


ぎゅ…

「きゃっ!」


下駄箱で靴を履こうとしたら、誰かに後ろから抱き締められた。



この匂い…
ほのかに香る香水の匂い。


「か、か、風間欄!」


「お~見なくてもわかるんだ。さすがチビ。」


ぱっと離され、
振り向けばやっぱり風間欄がいた。


「匂いでわかったの!」

「さすが犬。鼻が聞くね。」


「うるさいなっ!」


「また吠える~。
はい、エサ。」


「むぐっ…」


私の口にはまたチュッパ。

今度はプリン味。


どんだけチュッパ持ち歩くのよ。


「華~ちょっと散歩。」


「えっ!?ちょっと何!」


いきなり手を繋がれて、
歩き始めた。




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